コラボ投資がアクティブ運用復権の切り札

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rennyさんが以前書かれた「新しい」投信文化のキーワード

へのお返事+「コラボ投資」応援メッセージが今日の記事だよ。

バートン・マルキール、チャールズ・エリス、ジョン・ボーグル。

名前を並べるだけで話の内容がすぐに分かる。これはこれで凄い。

株式投資するならインデックス投資が無難、という話。

なぜアクティブ・ファンドのリターンはインデックスを下回るのか?

私は下記のような仮説を持って、投資信託を観察している。


一般的に投資家から投資信託への資金の流れは、

株価が安いときに資金が流出し、高いときに資金が流入する。

買いたいときに資金が不足し、売りたいときに資金が潤沢…

これじゃ腕がどんなに良くても、好成績は期待できないよ。

仮説1

 アクティブ・ファンドは顧客資金の流出入に振り回されがち。

 だから本来の力を発揮できず、インデックスを下回る成績に。

仮説2

 株価が安いときに投資資金が潤沢にあるファンドは、

 よっぽど運用がヘタでない限り、インデックスに勝てる。

ちなみに世界一の投資家、バフェットさん成功の裏側には、

バークシャー傘下に保険会社(ガイコやジェネラル・リー)があり、

安定的な保険料収入を投資資金に回せることがあるはず。


では株価が安いときに資金が流入する投資信託をどう作るか?

これは実にシンプル。運用者が顧客と信頼関係を築くこと

rennyさんの語る「コラボ投資」の必要条件の1つでもある。

ほとんどの投資信託は金融機関の手数料稼ぎの道具でしかない。

この状況では信頼関係など築きようがなく、

投資家は基準価格が下がれば「あーだまされた」と売却するのみ。

SRI社会的責任投資)という言葉に出会った当初、

アクティブ投資復権の切り札はこれ?、と期待を寄せた。

顧客との共生って考えが含まれていそうな言葉じゃない?

でも既存のSRIファンドにはこうした要素は含まれてなかったんだ。

先ごろSIF-Japanが発行した「日本SRI年報2011」において

5年以上運用実績のあるSRIファンドの分析がされているが、

リスク・リターンともにTOPIXの周辺に集まっている。(P9)

たとえ運用手法が社会や環境に配慮した良いものであっても、

顧客との信頼関係が構築されていなければ運用成績は凡庸
だ。

既存のSRIファンドで私の仮説を検証することは不可能だった。

そんな中、私が期待しているのは、やはり「鎌倉投信」。

丁寧に運用哲学を語り、顧客との対話を大事にしてるよね。

rennyさんは鎌倉投信のリターンの「質」に注目しているけど、

私の仮説が正しければ、リターンそのものもきっと…。

答えは数年後に。検証対象が1つしかないのは微妙だけどね。

そして既存のSRIファンドも鎌倉投信のようにあるべき。

私はSRI関係者の集まりに首を突っ込む唯一の個人投資家だから、

ここ1年くらいで「鎌倉投信に学べ!」と私なりに伝えたつもりだけど…

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