子会社上場とスピンオフ、文化の違い

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株主への配当として、子会社株を配当したらどうなるんだろ?
調べてみたら、会社法で明文化された現物配当のことだった。
さらに話はつながって、現在の株主に子会社株を配当して、
子会社との資本関係を断ち切ることをスピンオフ
ジェレミー・シーゲルの名著「株式投資の未来」P33はこのことか♪

アメリカでは子会社上場にスピンオフを使うのが普通みたい。
日本だと親会社が保有比率を保ちつつ、上場するのが一般的。
なんとなくこんなところにも、両国の文化の違いが見てとれる。

1社で2事業だったものをスピンオフで2社2事業に分けて、
事業を選ぶのは経営者じゃなくて株主みたいなトコ、アメリカらしい。
投資家のポートフォリオ構築を重視するなら、複合企業は迷惑だしね。
アメリカの場合、1960~80年代にコングロマリット全盛期を経て、
その失敗と反動の中で、スピンオフって考え方が主流になったのかな。

ちょうど昨日の夕刊に、2009年7月に欧米の会計基準統一って記事に、
「実質支配権を持つ子会社株の売却はP/Lに反映しない」
って統一基準が設けられると書いてある。
会社法で明文化されたし、これで今後はスピンオフが主流に?
と思うけど、どうも税制の壁があるようで… つづく

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