道元と雪舟が進めた「中国離れ」

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前回に引き続き、大学院進学の相談話から。
留学も検討とのことだったから、今は円高だからお得だよね。
でも今さらアメリカはどうなんだろ?とモヤモヤしながら、
鎌倉~室町時代に日本文化の基礎を築いた人物の話を少々。

13世紀にを学ぶべく、本場の中国(宋)へ渡った道元は、
「中国の禅からは持ち帰るものは何もなく、手の中はカラッポだよ。」
と言って帰ってきた。(帰国後の第一声が「空手還郷」だったとか)
禅が日本化し、茶道や能などへつながっていく転機の人物となった。

また15世紀に水墨画を学ぶべく、本場の中国(明)に渡った雪舟は、
滞在中に描いた「四季山水図」が現地で高く評価されたりで、
むこうで学ぶものはあまりなかったよ、と言って帰ってきた。
水墨画が日本化し、枯山水庭園につながる転機の人物となった。

禅の道元、水墨画の雪舟。いずれもキーワードは「中国離れ」。
たしかに今、アメリカへ行っても、彼らと同じような思いを抱くかもしれない。
でも帰ってきて、日本悲願の「アメリカ離れ」を推進する人になれるかもよ。
なんて話しつつ、オマケでソクラテスの名言も紹介。
世界を動かしたければ、まず自分を動かすことだ。

ってな感じで背中を押してあげる方向で話をしてたんだけど…
最終的に何を目指すの?って聞いてみたら、
「大学院や留学とかいろいろ話しましたけど、本音は結婚が第一です!」
ありゃりゃ、それじゃあなた相談相手を間違ってるよ~(涙)

コメント

  1. 匿名 より:

    韻を踏まれている部分もあり、長く拝見していると、文章が上達されていくのがよく分かります。「継続は力なり」とはまさにこのこと、と頭が下がります。
    ただ若干…もしかすると鈍いのでは?と感じさせられる下りもあり。大丈夫だろうか、と老婆心ながら見守っています。

  2. まろ@管理人 より:

    何をやっても長続きしない私が、唯一続けられているものをお褒めいただきありがとうございます。でも不思議ですね。20年前には言語障害を疑われるような子供だったのに…。
    長く読まれている方は、何でもお見通しですね。たしかに私は鈍感です。でも最近、無駄に繊細な部分が出てしまって、そこが残念だな、とも思っています。