トップ不在の創世記/古事記を読む・2

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突然の気まぐれではじめた「古事記を読む」シリーズ・パート2。

創世記において、今の日本と変わらないなぁ…と苦笑いなのが、

  • 国作りのトップが誰だか分からない
  • 意志決定が合議制で責任の所在があいまい

ってとこ。

イザナキ・イザナミ夫婦の「国生み」「神生み」のきっかけは

誰だか分からないけど「上様」からの命令、ってことになってる。

天つ神諸の命もちて」 ※諸=もろもろ(たくさん)

そして最初の出産が失敗すると、「上様」にお伺いを立てにいく。

あななたち大企業の営業マンですか?とツッコミ入れたくなる。

またアマテラスが支配する高天原が出雲を服属させる場面でも、

使者として誰を派遣するか、八百万の神を集めてゴニョゴニョ…。

トップであるアマテラスがリーダーシップを発揮する場面はない

日本は神話の時代からこの調子。

強力なリーダーが現れて、閉塞感を打破してくれることを願うより、

ひとりひとりが目の前のことにがんばる以外にないってことさ。

>>>つづく

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コメント

  1. 赤大将 より:

    あぁ、文明は進化し環境が変化しても人間の中身は
    変わらないんですね~。
    古事記は読んだ事ないんですが、一般的に伝わってる
    話の中でも、アマテラスさんは、天岩戸に引きこもって
    たり、征伐任務や調査任務でも他の神様任せだったり
    象徴的存在だけど、自ら率先しない印象です。
    各自でがんばれって民族なんでしょうか…。
    まぁ、それもまたよいのかもしれませんが。

  2. まろ@管理人 より:

    アマテラスは日本最初の「ひきこもり」。。。
    あと日本って突出したリーダーはあまり出てこない国なのかもしれません。好きな歴史上の人物は?というアンケートをすると、その年の大河ドラマに影響されたりするし…