成功は雪だるま式に…ロバート・マートン「マタイ効果」

この記事は約2分で読めます。

新約聖書のマタイによる福音書の一節に

"For to all those who have, more will be given, and they will have an abundance; but from those who have nothing, even what they have will be taken away."

(持てる者はさらに与えられ豊かになるが、持たざる者は持っているものまで取り上げられる。)

というものがあり、これは英語圏のことわざ、

"The rich get richer and the poor get poorer."

の原型でもある。

こうした現象を社会学者ロバート・マートンは「マタイ効果」と名付け、

人生における成功の多くの部分にあてはまるものだと説いた。 
成功が名声と評価につながり、それが次の成功の土台となり、

さらなる成功をおさめる可能性を高め、成功は雪だるま式に…

たしかにそんなものかもしれない。

努力や才能と成功は必ずしも結びつかないものだ。

たまたまやまぐれをきっかけに次々と成功が生まれたりもする。

時に人生は理不尽なもの。

でも、好きなことを貫いて、敗れて死に行く人生だったとしても、

世間体に惑わされて、好きなことをやらずに死ぬよりはマシ。

だから死ぬまで自分の才能に見切りをつける必要はないよ。

運よく成功に巡り会えたなら、それは「人生のオマケ」なのだから。

コメント